物理、化学、生物、地学の4つの分野がある中学理科。
何をどう勉強したらいいのか、勉強法がわからず、行き詰ってしまうことはありませんか?。
膨大な量の用語を覚えなければならず、時には数学のような計算が必要になることもあります。
いったい何を中心に勉強をするべきなのか、悩んでしまう人も多いと思います。
中学理科の勉強法では、分野ごとにメリハリをつけて勉強することが大事です。
たとえば、生物分野では「暗記」を中心に勉強をして、物理分野では「理解」を中心に勉強をするということです。
中学理科は、4つの分野に分かれていて、分野ごとに性質は違います。
なので、「分野に合わせて勉強法を変える」この対応が、勉強をするうえで、とても大事になってくるのです。
この記事では、分野ごとの勉強法について、具体例も交えて解説しています。
ぜひ、同じように勉強をしてみてくださいね!
「暗記」と「理解」がポイント!中学理科の分野別おすすめ勉強法
中学理科の勉強法で大事なこと。
それは、「暗記」と「理解」を意識して勉強をすることです。
理科の用語や特徴を覚える「暗記」をしなければ、テストでは得点できません。
また、どうしてこの現象が起こるのか?という仕組みを「理解」していなければ、記述問題を解くのは厳しくなってしまうでしょう。
このように理科の勉強法では「暗記」と「理解」がポイントです。
では、具体的にどのような勉強をしたらいいのでしょうか。分野ごとに解説していきます!
はじめに、中学理科の分野について見ていきましょう。
中学理科の分野は4つに分かれています。それぞれ学年ごとに習う内容も違います。
1.生命(生物分野)は暗記が中心!
中1
・生物の観察と分類の仕方
・生物の体の共通点と相違点
中2
・生物と細胞
・植物の体のつくりと働き
・動物の体のつくりと働き
中3
・生物の成長と殖え方
・遺伝の規則性と遺伝子
・生物の種類の多様性と進化
生命(生物分野)の勉強は、暗記が中心です。
この分野では、覚えるべき用語が多く存在します。
定期テストや入試では、細かい知識が問われるのでしっかりと覚えておかないと点数にはつながりません。
たとえば中学2年生で習う「動物の体のつくりと働き」で考えてみます。
「爬虫類は恒温動物、変温動物のどちらか答えなさい。」という問題があったとします。
この問題では、「恒温動物」や「変温動物」という用語とその意味を暗記しておかなければ、解けませんね。
生命(生物分野)では、このように用語に関する知識が必要となる問題が中心です。
ちなみに、正解は「爬虫類は変温動物」なのですが、これをただ丸暗記するのも難しいですよね。
そこで、「爬虫類は外気温に合わせて体温を変化させることで、厳しい環境を生き抜いてきたんだ!」と考えるとどうでしょうか。
先ほどよりも「爬虫類は変温動物」ということが覚えやすくなりました。
このように生命(生物分野)の勉強では、用語を理解しながら暗記を中心に行うのがおすすめです。具体的なイメージをもつことで、用語を忘れにくくなります。
生命(生物分野)のedutossの解説動画のサンプルはこちら。
2.地球(地学分野)は暗記が中心!
中1
・身近な地形や地層、岩石の観察
・地層の重なりと過去の様子
・火山と地震
・自然の恵みと火山災害、地震災害
中2
・気象観測
・天気の変化
・日本の気象
・自然の恵みと気象災害
中3
・天体の動きと地球の自転、公転
・太陽系と恒星
地球(地学分野)の勉強も、暗記が中心です。
この分野には、覚えるべき用語が多く存在します。どうしてその現象が起きているのかという理解も必要ですが、実際には、用語が書けなければ、テストでは点数にはなりませんよね。
たとえば中学3年生で習う「天体の動きと地球の自転、交点」で考えてみます。
この単元で習う「月」について、月の満ち欠けは、「新月→三日月→上弦の月→満月→下弦の月→新月…」というように続いていきます。これを学習するときには「新月」「上弦の月」といった単語や、満ち欠けの順を覚えていかなければいけません。
これも丸暗記をするのは厳しそうです。しかし、月の満ち欠けは「月の公転が関係していて、どの位置から観察するかで満ち欠けが決まる」というポイントをおさえられると、月の満ち欠け順のイメージもつきやすいかと思います。
このように地球(地学分野)の勉強では、どうしてそうなるのかを理解しながら、用語や現象を効率的に暗記してみましょう。
地球(地学分野)のedutossの解説動画のサンプルはこちら。
3.エネルギー(物理分野)は理解を深めよう!
中1
・力の働き
・光と音
中2
・電流
・電流と磁界
中3
・力のつり合いと合成、分解
・運動の規則性
・力学的エネルギー
エネルギー(物理分野)の勉強では、理解を深めることが大切です。
エネルギー(物理分野)は、他の分野に比べて計算で答えを出すことが多いです。単なる用語の丸暗記だけでは、計算問題を解くのは難しいでしょう。「何が起きているのか」という現象をしっかりと理解することで、計算問題も解きやすくなります。
たとえば中学3年生で習う「力学的エネルギー」で考えてみます。
力学的エネルギー保存の法則とは、「どの地点においても運動エネルギー+位置エネルギーの和は等しい」ことを指します。この言葉だけ覚えようと思ってもなかなか難しいですよね。
これを理解してみます。たとえば、すべり台。最初、すべり台の頂上では止まっている状態です。
このとき、以下のような状態になっています。
・地面から高い位置にいるので、位置エネルギーは大きい
・頂上では止まっているので、運動エネルギーは0
この後、すべり降りると
・地面につくので、位置エネルギーは0
・すべっていくほどスピードは速くなるので、運動エネルギーは大きい
このことから、運動エネルギーが大きくなると位置エネルギーは小さくなることがわかり
力学的エネルギー保存の法則の「どの地点においても運動エネルギー+位置エネルギーの和は等しい」が成り立っていることがわかりますね。
このようにエネルギー(物理分野)では、理解を深めながら勉強を進めてみましょう。
エネルギー(物理分野)のedutossの解説動画のサンプルはこちら。
4.粒子(化学分野)は暗記と理解が大切!
中1
・物質のすがた
・水溶液
・状態変化
中2
・物質の成り立ち
・化学変化
・化学変化と物質の質量
中3
・水溶液とイオン
・化学変化と電池
粒子(化学分野)の勉強では、暗記と理解どちらも大切になってきます。
粒子(化学分野)には、暗記するべきポイントと理解するべきポイントのどちらも含まれています。
たとえば中学1年生で習う「物質のすがた」で考えてみます。次の問題に挑戦してみましょう。
(1)次の文章の()内から適切なものを選べ。
二酸化炭素とは、水に溶け(やすく・にくく)、空気より(軽い・重い)物質である。
(2)二酸化炭素の集め方として適切なものを次の中からすべて選べ。
(ア)上方置換法 (イ)下方置換法 (ウ)水上置換法
(1)の答えは「二酸化炭素とは、水に溶けにくく空気より重い物質である。」が正解です。これは、二酸化炭素の性質を知って覚えていなければ得点できません。
(2)の答えは「(イ)と(ウ)」です。(1)の知識があれば、
水に溶けにくいから(ウ)水上置換法が使える
空気より重たいから(イ)下方置換法が使える
というように理解もしやすいです。
このように粒子(化学分野)では、暗記することがたくさんあり、その知識を応用して問題を解くという理解も必要になってきます。暗記と理解の両方を意識しながら、化学分野の勉強を進めてみましょう。
粒子(化学分野)のedutossの解説動画のサンプルはこちら。
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