高校受験を意識しはじめる時期になると、模試の結果に記載されている偏差値が気になってくる人も多いのではないでしょうか。模試の結果を見たときに「少し前に受けた模試と偏差値が違う…」「点数は上がったのに偏差値が上がらない…」など、偏差値へ疑問を感じたことがある人もいるかもしれません。
特に、高校受験を控えている人は、志望校を決める際に偏差値が基準になるため、偏差値の高さや低さに一喜一憂してしまいますよね。
この記事では、偏差値の詳しい意味や計算方法を使った出し方などを解説します。偏差値を確認するときのポイントについても一緒にご紹介しますので、偏差値の正しい見方がわかるようになるでしょう。偏差値について正しい知識を深め、今後の勉強や志望校選びに役立ててくださいね。
偏差値とは?

偏差値とは、テストや模試を受けた人の中で、自分の学力レベルではどのくらいの位置にいるのかを知るための指標です。一般的には、偏差値は25〜75くらいの数値で出され、平均点をとった場合は偏差値50となります。つまり、下記の表のように、自分の偏差値が50より高い場合は平均点よりも高く、低い場合は平均点よりも低いということがわかります。
偏差値49以下
平均点より低い
偏差値50
平均点
偏差値51以上
平均点より高い
テストや模試の偏差値がわかったときは、まずは自分の偏差値が全体の平均点に比べてどの位置にいるのかを気にしてみることをおすすめします。偏差値50が平均点ということは把握しておきましょう。
偏差値が使われる理由として、得点だけではわからない自分の実力を相対的に知ることができる点があげられます。くわえて、偏差値は高校受験の志望校を決めるための目安としても重要な指標です。自分の成績を客観的に把握したり、自分が志望校合格にどのくらい近い位置にいるのかを知るためには、偏差値は欠かせないものといえるでしょう。
計算式を使った偏差値の出し方

偏差値を求めるときは、(自分の得点-全体の平均点)÷標準偏差×10 + 50という計算式を使用します。
たとえば、自分の得点が80点・全体の平均点が70点・標準偏差が10の場合は、(80点-70点)÷10×10 + 50=60のような計算式で標準偏差を求めることができます。よって、偏差値は60となります。しかし、偏差値を求めるときは、自分の得点だけではなく平均点や標準偏差が必要なため、実際は自分で計算することは難しい可能性があります。
ちなみに、標準偏差とはテストや模試を受けた人たちによる点数のばらつきのことです。たとえば、「Aさん60点・Bさん65点・Cさん55点」のクラスよりも「Dさん30点・Eさん60点・Fさん90点」のクラスのほうが、点数のばらつきが大きくなります。したがって、「Dさん30点・Eさん60点・Fさん90点」のクラスのほうが標準偏差も大きいといえます。
もしも、同じ平均点や得点だった場合でも、標準偏差が異なることで偏差値へ影響を与えます。標準偏差は、偏差値が決まるときに関係する要素なので、覚えておくとよいでしょう。
偏差値を確認するときに気をつけるべきポイント2つ

偏差値は、自分の学力レベルを知るために重要な指標です。そのため、上手く活用するためにも偏差値を正しく見られるようにしておくことをおすすめします。以下では、偏差値を確認するときに気をつけるべきポイントを2つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.模試によって偏差値が変わる
偏差値は、受ける模試やテストによって変わる特徴があります。なぜなら、問題の難易度や受けた集団の学力レベルによって偏差値が異なってくるからです。
たとえば、一緒に模試を受けた人たちの学力が高ければ、同じ点数をとったとしても自分の偏差値は低くなるでしょう。もしも「点数は上がったのに、偏差値が下がっている」という場合は、問題の難しさや模試を受けた集団のレベルを気にするとよいでしょう。
また、受けるテストや模試によって偏差値が変わるので、異なる模試の偏差値を比べることはできません。高校受験のために、自分の偏差値を知りたい場合は、全国の受験生が受けるような模試を参考にするとよいでしょう。なぜなら、各都道府県内のさまざまな受験生が受ける高校受験と、いろいろな学生が受ける全国模試は状況が似ているからです。地域によっては各都道府県内の学生のためだけに行われる模試もありますので確認してみることをおすすめします。
もしも、難関校を志望する人は、集団の学力レベルの高いことが予想される難関校志望者向けの模試を受けるとよいでしょう。自分の目指す志望校に合わせて、模試を選択することが大切です。
2.点数が高くても偏差値が高いとは限らない
たとえ、模試やテストで高得点がとれたとしても、周りの人たちのほうが高い点数だった場合は偏差値が低くなります。点数がよかったからといって必ずしも偏差値が高くなるわけではないので、覚えておきましょう。
たとえば中学2年生のときに受けた模試で偏差値が高かったとしても、周りが本格的に勉強をはじめる中学3年生では、偏差値が高くなるとは限りません。なぜなら、自分と同じように周りも勉強をしているため、全体の学力レベルが上がってきている可能性があるからです。
模試を受けることは、自分の学力だけではなく、周りの学力レベルを知るためのよい機会となります。一回の模試で偏差値がわかったからといって満足せず、自分の成長を確認するためにも、自分に合った模試を継続して受けていくことをおすすめします。
偏差値を正しく把握してこれからの勉強や志望校選びに役立てよう!
ここまで、偏差値の意味や出し方について解説しました。偏差値は、自分の学力レベルを知るために大切な指標です。テストや模試の点数の高さに惑わされず、自分の実力を相対的に知ることができる点で、とても役立つでしょう。また、偏差値は、高校受験に向けて志望校を選ぶときにも欠かせないものです。偏差値の正しい見方を知り、今後の勉強や志望校選びに上手く役立てましょう。
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