評定平均の出し方は?評定平均値を上げる2つの大切なポイントを解説

大学受験で指定校推薦などの学校推薦型選抜を考えている人は評定平均が大切だということを聞いたことがあるでしょう。

評定平均は、高校3年間における成績の平均値のことで、在学中の学ぶ姿勢を数値化したものともいえます。高校1年生の3月ごろに通知表が配られると「今の評定平均はどのくらいなんだろう…」「指定校推薦の条件に足りるのかな…」と不安に思うかもしれません。

この記事では、評定平均の出し方について解説します。例を用いてわかりやすく説明しますので、すぐに使える算出方法のポイントを知ることができるでしょう。また、これから評定平均をあげるためのポイントを2つご紹介します。現在の評定平均値を知りたい人や、少しでも評定平均値をあげたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

評定平均とは高校3年間の成績を平均化したもの

評定平均とは、高校3年間の成績を平均化したものです。つまり、高校生活を評価する指標ともいえるでしょう。高校受験では内申点という言葉で表現されていましたが、大学受験では評定平均という言葉が使われます。

学校の成績は5段階で評価され、数字が大きくなると成績があがります。学校によっては、成績を10段階に分けて評価しているところもありますが、評定平均値を出すときは5段階に換算しなおします。

10段階から5段階へ換算する方法は、学校によってやり方が異なります。たとえば、10段階評価を5段階評価に換算する場合は「9・10」を「5」に換算する学校もあれば「8・9・10」を「5」に換算する学校もあります。換算の方法がわからない人は学校の先生に確認をしてみてくださいね。

評定平均は、主に指定校推薦や公募型推薦などの「学校推薦型選抜」の出願条件で使用されます。また、総合型選抜(旧AO入試)でも大学側が提出を求めることがあります。総合型選抜とは、提出書類・面接・論文・プレゼンテーション・学力試験など、受験生を総合的に評価する受験方法のことです。

また、大学によっては「調査書の学習成績概評がA段階であること」という出願条件を出す場合があります。学習成績概評とは、5段階評価した成績の平均値をA~Eの5段階評価にしたものをいいます。

学習成績をA~Eの5段階評価にする基準は、下記のように定められています。

引用:令和5年度大学入学者選抜実施要項について

A

5.0~4.3

B

4.2~3.5

C

3.4~2.7

D

2.6~1.9

E

1.8以下

出願基準は、志望する大学によって求められるものが異なりますので事前に調べておくことをおすすめします。

評定平均値の計算方法

評定平均値の算出方法は、高校1年生から高校3年生1学期までの全体の成績を足したものを、科目数の合計で割ります。割り切れない場合は、小数点以下第2位を四捨五入します。

以下では、例をもとに評定平均値の算出方法を解説します。

国語総合

4

数学Ⅰ

3

英語表現Ⅰ

5

化学基礎

3

体育

4

家庭基礎

4

上記の成績表の評定平均値を出すには、次のような計算を行います。

1.科目の評定合計を出す→4+3+5+3+4+4=23

2.科目数の合計を出す→6

3.科目の評定合計を、科目数の合計で割る→23÷6=3.83333…

割り切れなかったので、小数点以下第2位を四捨五入すると評定平均は「3.9」になります。

評定平均を算出する値には「全体の評定平均」と「教科別の評定平均」の2つがあります。たとえば、志望する大学によっては「全体の評定平均値4.0以上かつ外国語・数学の評定平均値が4.0以上」や「全体の評定平均値4.0以上かつ数学の評定平均値4.3以上」など出願基準が異なります。そのため、各大学の条件に合わせた科目を使って計算するようにしましょう。

評定平均が0.1でも数値が満たされていない場合は出願することができないので気をつけましょう。

評定平均値を上げる2つの大切なポイント

大学受験で、学校推薦型選抜を検討している人は、評定平均値をどのように上げたらよいかを知りたい人も多いでしょう。以下では、評定平均値を上げるために大切な2つのポイントを解説します。

1.高校1年生からの積み重ねが大切

評定平均値は高校生活全体の成績で算出されるため、3年生になり志望大学が決まってから数値を高くすることは難しいでしょう。そのため、高校1年生からの積み重ねが大切になります。

成績に大きく影響する定期テストで、低い点数をとってしまうと「もうダメかもしれない…」とショックを受けることもあるかもしれません。しかし、定期テストは1年間で5回もあります。したがって、一度点数が低くなってしまっても諦めずに次のテストでよい点数を目指すことで挽回できる可能性があがるでしょう。

気を付けるべきポイントは、3年生の定期テストです。3年生は出願の時期の関係で、評定平均に関わるのは1学期の2回分だけになります。3年生の2学期から評定平均をあげることはできないので、高校1年生から高校3年生の1学期までの期間は気を抜かずコツコツ勉強しましょう。

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2.体育や音楽などの副教科にも力をいれる

高校の定期テストでは、国語・数学・英語などの主要科目に力を入れる人が多い傾向があります。しかし、評定平均をあげるためには体育・音楽などの副教科にも力を入れることが大切です。

なぜなら、副教科も主要教科と同じような比重で評定平均値として算出されるからです。副教科も手を抜かず取り組むことで全体の評定平均値を上げることに繋がるでしょう。

評定平均をしっかり理解して受験に役立てよう

この記事では、評定平均の算出方法や評定平均の上げ方について解説しました。評定平均値の計算はとてもシンプルですが、志望大学や受験方法によって求められる条件が変わるので、できるだけ多くの情報を集めておきましょう。早い段階から、評定平均のことを知っておくことで、受験に向けて対策できることが増えるはずです。この記事を参考に、まずは自分の評定平均値を計算してみてくださいね。

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