【高校生向け】国語の勉強法を分野別に解説

高校国語では、現代文・古文・漢文と、中学国語よりも広い分野を学習します。

国語を自分なりに勉強しているものの、定期テストや試験の点数がなかなか伸びない…と悩むこともありますよね。

また、どうしたら読解力が身につくのか分からない、という人もいるでしょう。

高校国語では、論理的思考で文章を読むということが大切です。

なぜなら、接続詞や因果関係に注目することで、文と文のつながりが明確になり、文章の論旨を掴むことができるからです。

この記事では、定期テストや大学受験のために成績を上げたいという人のために、現代文・古文・漢文の勉強法を分野別に解説しています。

また、問題の解き方やポイントを手順も含めて紹介しています。

さらに、共通テスト対策についても触れていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

目次

論理的思考が大切!高校国語の勉強法

現代文・古文・漢文において、自分の思い込みで文章を読むのは避けるようにしましょう。

必ず、本文に根拠を求めましょう。また、論理的に文章を読む際は、以下の2つのポイントに注目して文章を読むことが重要です。

  1. 接続詞に注目する
  2. 因果関係に注目する

この2つのポイントに注目することで、論旨をしっかりと把握することができます。

もちろん、この他にも現代文・古文・漢文それぞれの学習をする際に気を付けたいポイントがあります。

詳しくみていきましょう!

現代文の勉強法

現代文の学習では、単語集を使って漢字や語句の意味を覚えることが大前提です。現代文の読解では以下の3点が重要です。

1.論説文→小説・随筆の順番で学習する

文章を読む際は、文章の論旨を掴むことが大切です。

論説文は、論理的思考を養成するために有効な文章です。

国語が苦手な人は、まず文章を要することから始めましょう。

そのあとで小説や随筆の文章を読むことで、文章の概要や重要なポイントを掴めるようになります。

2.一文一文の働きを分類する

小説や随筆の文章では分類しにくいこともありますが、一文一文が働きを持っています

一文一文の働きは、以下の3つに分類できます。

1.論

論とは文章の論旨(=筆者の言いたいこと)です。

論に注目することで、文章の大意を理解することができます。

2.説明・理由

物語の状況を説明したり、心情の理由が描写されていたりします。

3.レトリック

レトリックは、論や説明・理由の文に説得力を持たせる働きをします。レトリックには、具体例・引用・比喩・対比・擬人法などがあります。

3.接続詞や因果関係に注意する

文章の一文一文は前後と何らかの関係があります。

これを文脈といいます。接続詞や因果関係は文脈を理解するうえで重要なヒントになります。

現代文の問題を解く方法

現代文の問題を正確に解くための方法は以下の3つです。

  1. 問題のタイプを分類し、本文をどこまで読めば答えられるかを考える
  2. 本文を読む
  3. 本文の根拠をもとに答える

1.問題のタイプを分類し、本文をどこまで読めば答えられるかを考える

問題のタイプは主に、論旨・理由/説明・レトリックの働きを問う問題の3つに分類できます。

たとえば、論旨をきく問題であれば「本文の要約(論旨)として適切なものを選びなさい」という問題が例として挙げられます。

また、レトリックを問う問題であれば、「比喩の働きとして最も適切なものを選びなさい」というような問題が出題されます。

何を問う問題なのかを見極めたうえで、本文をどこまで読めば答えられそうかを考えます。

つまり、本文の中で各設問が関わる範囲を特定します。こうすることで、本文を読み返さなくても答えを出すことができます。

2.本文を読む

現代文の勉強法で述べたように、一文一文を分類しながら文章を読みます。

問題の答えが出そうな所まで本文を読んだらそこまででストップし、設問に答えるようにしましょう。

3.本文の根拠をもとに答える

本文の中で各設問が関わる範囲まで読んだら設問に答えます。

その際に気を付けたいことは、問題のタイプと本文の中で同じ働きをする文に注目するということです。

たとえば、論旨を聞く問題であれば範囲の論部分に注目すればよいのです。

選択肢問題であれば本文の論部分の言い換えをしている選択肢が正解です。

古文の勉強法

古文の学習において気を付けたいことは以下の3つです。

1.語句の知識

語彙を増やすために、勉強の際に単語帳を使っている学生も多いでしょう。

しかし、単語帳ではなく古典の辞書を使うことをおすすめします。

なぜなら、大学入試(特に難関大学)においては、単語帳に載っていない単語の知識がポイントになることがよくあるからです。

また、辞書には助詞の区別や古典文献の説明も含まれているので、効率よく学習することができます。

2.尊敬語・謙譲語・丁寧語に注意する

古文の文章では、人物関係を掴むことが重要です。

尊敬語・謙譲語・丁寧語に注意することで、「誰から」「誰に」敬意が向いているのか(敬意の方向)を掴むことができます。

それだけでなく、主語や目的語を特定することができ、内容を理解することができます。

さらに、文の主語を問う問題や、敬語の問題にも対応することもできるようになります。

めのうちは図を用いて人物関係を捉えることをおすすめします。

3.短歌や和歌に関する知識を覚える

大学入試において、和歌や短歌が挿入された文献が出題されることがあります。

大学入学共通テストでも、和歌や短歌が挿入されている文章や、和歌や短歌の知識と本文を関連させた問題が出題されています。

和歌や短歌に関連する問題は、知識なしでは解くことができません。

枕詞や倒置法など、基本の知識をしっかり覚えるようにしましょう。

漢文の勉強法

漢文は学校で詳しく教わる機会の少ない分野です。

したがって、大学入試では漢文の点数で差がつくこともあります。

しかし、ある程度の知識と論理的な思考で文章を読むことで、点数を取りやすい分野でもあります。

漢文の勉強法では、以下の3つのポイントが重要です。

1.文法や単語の知識を習得する

漢文の試験問題には注意しなければならない語彙、文法問題があります。

知識を問われる問題は多く存在するので、問題集を使うと良いでしょう。

また、漢詩のルールもしっかり覚えておきましょう。

2.省略された箇所を補う

漢文ではしばしば主語や目的語などを省略していることがあります。

たいていの場合は直前の文と同じ主語や目的語です。

文章を理解するのに重要なヒントになるので、必ず補うようにしましょう。

3.対の視点で考える

漢文の文章の中には対の関係がある文が存在します。

同じ構文の文を見つけたら、必ず印をつけましょう。

ちなみに、漢詩では第一句と第ニ句、第三句と第四句のように、二句ごとに構文や内容で対の関係があることがほとんどです。

共通テスト導入で国語の試験は変わる!?

2021年度から共通テストが導入されました。

センター試験や複数の資料を関連させる問題や全体の字数が増えました。

しかし「問われる内容はセンター試験とほとんど変わらない」というのが多くの専門家の見解です。

ですから、センター試験の過去問も十分役に立ちます。

そのうえで、新傾向対策の問題を解くとよいでしょう。

まとめ

以上のように、高校国語は論理的な思考をすることで、確実に成績を上げることができます。

試験の際には必ず文章に根拠を求めることが重要です。

今回は高校国語の勉強法について解説しましたが、日々さまざまな教科を学習をする中でたくさんの疑問や困難にぶつかっている人も多いと思います。

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