【高校生向け】地理・歴史・公民の勉強法を分野別に解説

高校の社会科目は、主に地理・歴史・公民ですが、さらに細かく見ると「地理」「日本史」「世界史」「現代社会」「倫理」「政治・経済」の6つに分かれます。大学受験では、この6つの科目から複数の科目を選択します。知識さえあれば点数がとれるはずなのに、定期テストや試験で成績が伸び悩むこともありますよね。また、覚える量が多すぎてどう勉強したらよいのか分からない人もいるでしょう。

社会科目は、理解→暗記の順番で勉強することが重要です。

なぜなら、暗記するだけでは、因果関係やストーリーを理解できないからです。

この記事では、定期テストや大学受験のために成績を上げたいという人のために、地理・歴史・公民の勉強法を分野別に解説しています。また、学習方法だけでなく、注意すべきポイントや共通テスト導入による疑問点についても触れています。ぜひ参考にしてみてください!

目次

暗記がすべてではない!?理解→暗記が大切!

社会科目に共通する勉強のコツは、暗記の前に理解することです。

社会科目は「暗記」というイメージが強くありますが、ただ暗記をするだけでは成績は上がりません。社会科目に共通する勉強方法は以下の通りです。

1.教科書や講義形式の参考書を読み込む

暗記の前に文章を読み、因果関係(ストーリー)をしっかり理解しましょう。

2.知識を反復し暗記する

社会科目は知識を身につけてはじめて点数に結びつきます。ですから、覚えた知識を何度も反復し、忘れないようにしましょう。また、新しい知識に出会ったらすぐ頭に入れるようにしましょう。その際、ややこしい漢字やカタカナの語句は特に注意して覚えるようにしましょう。

【地理】リクツが大切!地理の勉強法

地理は、「リクツを理解→関連する知識を暗記する」ことをおすすめします。リクツを理解するとは、言い換えれば因果関係を理解する、ということです。雨温図や気候などを、単に覚えるだけでは意味がありません。

たとえば、鉱物が取れる地域を覚えるとします。

地形の特徴を知り、なぜその地形では鉱物が取れるのかを理解します。そのあとに、鉱物が取れる地名を覚えます。

このように、因果関係に基づいて考察することで、データを用いた問題にも対応することができるようになります。

【歴史】日本史と世界史の勉強法

「日本史」を勉強する際の3つのポイント 

高校の日本史は、中学の日本史に比べると情報量がかなり増えます。だからこそ、暗記の前に理解をすることが重要です。日本史の勉強をする際に気を付けたいポイントは次の3つです。

1.5W1Hに注目して覚える

文章を読む時や、知識を覚える時には、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)に注意しましょう。なぜなら、5W1Hに注目することで試験問題を速く、正確に解くことができるからです。

2.知識をランク付けして覚える

共通テストや大学のレベルによって押さえておきたい知識は異なります。最重要→重要→補足」のように、知識をレベル別に分類して覚えることをおすすめします。

3.ややこしい漢字、語句を正確に覚える

ややこしい漢字や語句を正確に書けることは、日本史を勉強する上で重要なことです。日本史の記述問題の場合、漢字や語句が少しでも間違っていたら得点になりません。

例:  (一億総懺悔) (本地垂迹)

このように、難しい漢字が出題されるケースもあります。曖昧な漢字や語句をなくすよう心がけましょう。

「世界史」を勉強する際の2つのポイント

世界史については、以下のポイントを押さえるようにしましょう。

1.暗記する前に文章を読んで理解する

世界史の学習の際でも、理解→暗記の順番が大切です。出来事がおこった背景や当時の社会の状況に注意するようにしましょう。

2.「タテ」の歴史→「ヨコ」の歴史の順番で覚える

世界史を学習するうえでは、「タテ」「ヨコ」のつながりを意識することが重要となります。

「タテ」の歴史とは、各国で起きた出来事を時系列にしたもの
「ヨコ」の歴史とは、ある国である出来事が起きていた時、他の国ではどんな出来事が起きていたのかを照らし合わせる、ということです。

よく「ヨコ」の知識がつながらない…と悩む学生の声を聴きます。しかし、世界史はまず前提として「タテ」の知識がきちんと頭に入っていなければ、「ヨコ」の知識はつながりません。

また、歴史を覚える際、覚えづらい人物名や用語は、声に出して覚えることをおすすめします。

【公民】公民科目の特徴と注意点

大学受験において公民科目は選択科目であることが多い科目です。学習する上で気を付けたいことは、英語・国語・数学などの主要科目を優先させるということです。公民科目の配点は、多くの大学で主要科目より低くなる傾向にあります。もちろん、学習時間を確保する必要はありますが、志望校の配点を確認したうえで学習計画を立てましょう。

また、公民科目は、社会の制度が変わると内容が変わります。時事問題が出るのも公民科目の特徴です。ですから、新聞やニュースに触れ、知識を常にアップデートするようにしましょう。問題集や参考書は、知識やキーワードがまとまっており、練習問題がついているものをおすすめします。必ず最新版を使いましょう。

勉強方法は、理解→暗記が効果的です。各科目の勉強方法を詳しくみていきましょう!

「現代社会」を勉強する際の2つのポイント

現代社会は「広く浅く」がキーワードです。学習する分野は環境問題・青年期・経済など多岐に渡りますが、試験や入試で問われる内容は他の公民科目に比べ深堀りされません。したがって、マイナーな知識まで覚える、というよりも、基本的な知識を正確に覚えておくことの方が重要です。

現代社会の勉強をする際は、以下2つのポイントを押さえるようにしましょう。

1.文章を読み、理解する

現代社会でも、理解→暗記することが重要です。なぜなら、環境問題の取り組みの変遷、核兵器に関する条約など、ストーリーが分からないと知識が混同する分野があるからです。

2.言葉の定義を正確に覚える

現代社会の試験問題では、言葉の定義や説明に注目して作られる問題がしばしば見られます。用語を覚える時は用語の定義とセットで覚えるようにしましょう。また、5W1Hを中心に覚えることで、混同しやすい知識を区別することができます。

「倫理」を勉強する際の2つのポイント

倫理は分野が狭いため、他の公民科目に比べ点数の取りやすい科目です。ですので、勉強方法の工夫次第では取り組みやすいのです。倫理の勉強におけるポイントは、以下の通りです。

1.分かりやすい言葉で理解する

倫理は教科書を読んでも理解することが困難な人も多いと思います。したがって、教科書の難しい言葉を無理やり覚えても意味がありません。自分の言葉で言い換えたり、分かりやすく説明している参考書を読んだりして、理解につなげましょう。

2.社会との関係を考える

一見難しい内容がありますが、倫理の学習内容は身近な社会と深く関連しています。共通テストでは、身近な社会と関連付けて倫理の知識を問う問題が出題されています。思考力を養うためにも、様々な観点から知識を考察してみましょう。

「政治・経済」を勉強する際の2つのポイント

政治・経済は世の中の仕組みを理解し、個々の社会問題に注目する科目です。政治・経済の勉強の際にで気を付けたいポイントは以下の通りです。

1.政治・経済の基本知識と出来事を関連させる

政治、経済の学習においても、理解→暗記が効果的です。また、歴史的な出来事が起こった政治、経済的な理由を把握することが重要です。たとえば、金融政策の知識とリーマンショックの知識を関連させる、といった例が挙げられます。

2.図表・資料を読み取るトレーニングをする

共通テストでは、さまざまな資料や図表の読み取りと知識を関連させる問題が多く存在します。したがって、日頃から教科書などの資料に触れ「データからなにを読み取れるのか」を考えるようにしましょう。

効率よく勉強する方法とは!?

「社会科目を効率よく勉強したい」という学生の声をよく聞きます。しかし、受験テクニックや「頻出の知識」だけを身につけても残念ながら実力はつきません。

確実に実力をつけ、試験や受験を乗り切るためには、面倒なことに丹念に取り組むことが必要です。ですから、社会科目の実力のつく勉強法は授業でたくさんのメモを取ったり、何度も反復し知識を覚えつづける、ということです。

まとめ

以上のように、高校の社会科目は「理解→暗記」の順番で学習することで、確実に成績を上げることができます。ストーリーを理解したうえで、知識を正確に覚えるということが重要です。

今回は社会科目の勉強法について解説しましたが、日々学習を続ける中でたくさんの疑問や困難にぶつかっている人も多いと思います。

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